【四柱推命通変星】官星だけが職業を意味するものではない | 世田谷占い師 昭晴

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命式に官星を破る文字が多いと、職業を変えることが多いと言われる。

官星は昔から官職であると理解してきたため、生じた理論である。昔は官職がなければ待遇を受けられなかった時代だったので、十分同感する。

すなわち、官職だけが出世できる道だったからだ。

だが、今の時代は専門性が強調される時代だ。自分の特技さえあれば、生きていく上で問題はない。

昔はお金持ちだからといって今のように羽振りよく暮らしていくことはできなかった。昔はお金よりは名誉、官職が生の尺度だったと言っても過言ではない。

もちろん、最近も官公庁なら様々な面で有利な立場もある。しかし、小型車に乗って良い職場で働く人より、高級外車に乗る人のほうが、さらに優遇される。

時代が変わったという話だ。

官星を破る食神・傷官は命式でお金を稼ぐ技術や芸を意味する。

食神・傷官はお金を意味する財星に力を与える通変星であるため、食神・傷官と財星が適切に組み合わさっている命式は金儲けに長けている。

しかし、食神・傷官の強い命式を見て、職業が頻繁に変わると言えるだろうか。

店も職場だし、人に会うのも仕事だ。

官星は上下関係が明らかな職場に有利な通変星だ。

与えられた仕事に効率的な性向であり、その分野に満足する職業適性だ。

一方、食神・傷官は専門性、創造的な性向で、対人関係が良い。

これらの中で良し悪しはない。自分の生まれつきの能力を生かすことが重要だ。

食神・傷官の多い命式を見て、職業がないなんて話にならない。

こうした話は昔、士農工商の 「差別的職業理論」 が通じた時代、今は想像できない 「虎がタバコ吸っていた時代」 の話だ。

命式の解釈も時代に従って変わらなければならない。